スターバックスはコーヒ−250年問題に貢献する、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」がコーヒーを救う?

スポンサードサーチ

1日の始まりは、朝の一杯のコーヒーからスタートさせるライフスタイル。

今は、コンビニで安くおいしいコーヒーが買えます。

このため焙煎コーヒーが、より身近なものになりました。

コーヒー豆の現状

日本における、1年間のコーヒーの消費量は、一人当たり4キロ弱です。

これは、世界4位の消費量なのです。

1位は北欧のノルウェー、

2位にスイス、

3位アメリカ、となっています。

日本がコーヒーを輸入している国は、

1位がブラジル、

2位がベトナム、

3位がコロンビア、です。

2位がベトナムというのは、少々意外な感じです。

現在コーヒーは世界60カ国以上で生産されています。

米国農務省(USDA)の統計によりますと、

一番生産量が多いのがブラジルです。

全世界生産量の、およそ3割を占めています。

2位がベトナム、3位がコロンビア、4位がインドネシア、5位がエチオピアです。

この上位5カ国中、2つの国がアジア圏の国です。

アジアでは、近年、コーヒー豆の生産がとても盛んになってきています。

そして、全世界の生産量の3割近くを、アジアで生産するようになりました。

年々その生産量も増えています。

コーヒーは育てるのが難しい植物

アジアでの生産量が増えているコーヒーですが、

実は、コーヒーは育てるのが非常に難しい植物です。

最低、四つの生育条件を満たした場所でないと生育できません。

その四つの条件とは、雨、日当たり、温度、土質となります。

一つ目の条件は、雨です。

年間1800ミリから2500ミリの降雨量が必要です。

しかしながら、これは、特別多くも少なくもない降雨量です。

ただ、必要なのが、成長期に雨が多く、

収獲期に乾燥しているという気候がいいのです。

要するに、雨季と乾季があるという環境が必要となります。

二つ目の条件は、日当たりです。

コーヒーは、日光を好む植物にもかかわらず、

日当たりが強すぎると元気がなくなってしまいます。

そのため、コーヒーの産地では、

わざわざ、コーヒーの横に少し背の高い木を植えて、

日差しを和らげることもあります。

コーヒーのために日陰を作ってくれるこの背の高い木のことを、

シェイドツリーと呼びます。

三つ目の条件は温度です。

温度は、高からず低からず年平均20度という、夏の避暑地のような、

過ごしやすいところでないといけません。

コーヒーは、灼熱の中で育つようなイメージがあるのですが、

実は、非常にデリケートな植物なのです。

コーヒー豆の木は特に寒さに弱く、

5度以下の低温がずっと続くと枯れてしまいます。

四つ目の条件は土質です。

土質は肥沃で、水はけが良いことが重要です。

そして少し酸性の土壌のほうがコーヒーにはいいそうです。

このように、コーヒーという植物を育てるには、かなり難しい条件が揃う必要があります。

コーヒーの生育に適した場所

この地球上で、前述の四つの条件を満たすことができる場所は、

赤道を挟んで北緯25度、南緯25度のエリアです。

コーヒーの産地が集まっているエリアで、これを「コーヒーベルト」と呼びます。

ここがまさにコーヒー豆を生産できる地帯です。

言い換えれば、ここでしか、コーヒーの木を生育させることが出来ません。

このエリアは、地理的には、「暑い国」を想像するのですが、

山や高地では、四つの条件を満たしています。

そして、山の高いところで採れたコーヒー豆ほど優れていると言われています。

これは、山の高いところでは、低地に比べて、朝夜の日中の温度差が大きくなります。

この一日の中での大きな温度変化が、コーヒー豆をおいしくするのです。

つまり、コーヒーは、大きな温度変化にさらされると体を守ろうとぎゅっと身を引き締めます。

そうすると豆が固くなり、この固い豆が良いコーヒー特性をもつようになるのです。

コーヒーに将来はない?

このように、非常に難しい生育条件をクリアした地域でのみ生産されるのがコーヒーです。

実は、コーヒー将来は、非常に暗いと言われています。

その一つの理由が、地球の温暖化です。

世界のコーヒー豆の産地では、気温上昇による影響が深刻で、

多くの農園が栽培に適さなくなってきています。

コーヒーの代表的産地の一つ、エチオピアでは、

この30年間で、温度が1.3度上昇しており、高温少雨が続いています。

スポンサードリンク

近年、干ばつが増え、これが、不作や豆の品質劣化を引き起こしています。

毎年、何千ヘクタール分のコーヒー豆の木が失われています。

それとともに、年々、栽培を断念し転作を迫られる農家が増えているようです。

研究者たちの試算では、

今世紀末までにはエチオピアのコーヒー栽培地の40パーセントから60パーセントが

栽培に適さなくなるそうです。

また、世界的なコーヒー消費の増大も、逆に、コーヒーの将来について、

暗い影を落としています。

国際コーヒー機関によると、

世界のコーヒー消費量はこの35年間で2倍となっています。

そして、ここ3年は連続して消費が生産を上回っている状況なのです。

今は、生産量の多かった年の備蓄により、

近年は品不足や価格の高騰を回避しています。

時間の問題で、輸出業者がもつ在庫は、確実に減少しています。

予期せぬ数ヶ月の天候不良などで、

短期的な品不足につながる可能性もあります。

そして、このまま温暖化が進めば、完全に生産が消費に追い付かなくなります。

2050年問題

これが、コーヒーの「2050年問題」と言われるものです。

ブラジルのコーヒー生産地における気候変動のパターンを考えると、

現在と、予想される2050年の比較では、

「気温の上昇」のほか「湿度の上昇」や「降雨量の減少」

などさまざまな変化が起こっています。

これにより、コーヒー栽培に適した土地がかなり縮小しているのです。

しかも、このような現象はブラジルだけにとどまりません。

中南米、アフリカなどでも起きると予想されます。

このまま温暖化の影響を受け続ければ、

2050年には、アラビカ種のコーヒー栽培に適した土地は、

現在の50パーセントにまで縮小するそうです。

アラビカ種とは、栽培するのに条件が厳しく、耐病性も低い上に一度に収穫出来る量も少ないのですが、香りが華やかで、コーヒーの風味も良く、いわゆるコーヒー専門店やカフェで使用しているコーヒー豆は、ほとんどこのアラビカ種なのです。

セブうイレブンのコーヒーもアラビカ種の豆らしいです。

ローソンも使っているみたいですね。

解決策は

このように、コーヒーは危険にさらされています。

何か解決策はあるのでしょうか?

その解決策とされるのが、栽培地のさらなる高地への移動です。

つまり、コーヒー農家が現在の栽培地より標高の高い場所へ移動し、

灌漑施設やマルチングで、栽培地を拡大することです。

マルチングとは、コーヒーの苗木の根本や周りの地表をシートなどで覆って苗木を保護する栽培方法を導入することです。

しかし、コーヒー農園のほとんどは、小さな農家出そうです。

自前の移動手段もなく、灌漑などの設備にかける資金もありません。

高地への移動は口で言うほど簡単のものではありません。

そこで、徐々にではありますが、大手のコーヒー流通を担う企業が、

今、これらのコーヒー農園の保護と育成に乗り出しています。

スターバックスの活動

その一つが、大手コーヒーチェーンのスターバックスの活動です。

スターバックスは、コーヒー農家で生産されたコーヒー豆が、

物流に載るプロセスをリアルタイムで記録、

共有していくプログラムを導入して、

小規模農家のデータを蓄積しています。

これは、大企業のコーヒー農園に対する搾取が取りざたされることも多いため、

流通データをトレースし、明らかにすることによって、

その状況を防ぐことを目的にしています。

これは、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダのゴールにも設定されています。

まとめ

私たちが、日々口にするコーヒーの将来は、

今危険にさらされています。

しかし、私たちが、出来るだけ、「フェアトレード」と明記されたコーヒーを購入する事や、

流通がきちんとトレースされたコーヒーを購入する事で、

コーヒー農園とコーヒーの生産を守ることが可能です。

それが、コーヒーの未来につながります。

「持続可能な社会の実現」これが、美味しいコーヒーを飲み続ける秘策と言えます。

スポンサーリンク