食中毒トレンド、アニキサスが大躍進!ノロウイルス、カンピロバクターを抑えてトップになっちゃった、カツオも迷惑しています。

スポンサードサーチ

目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ

新緑の良い季節になって来ると、カツオのシーズンです。

しかし、そのカツオが原因で食中毒トレンドに、ちょっとした異変が起きています。

例年冬はノロウイルス、夏はカンピロバクター、での食中毒が多いのです。

しかし、昨年は寄生虫アニキサス食中毒の順位が大躍進しているのです。

※下のグラフは厚生労働省のホームページから引用したものです。

魚の寄生虫アニキサスとは

アニサキスが寄生している魚介類を生で、または加熱が不十分な状態で食べると食中毒(アニサキス症)になります。

サバ、サンマ、カツオ、イナダ、イワシ、イカ、アジなどに生息しています。

最終宿主は主にイルカやクジラなど海生哺乳類です。

アニキサスの成虫はその腸管に棲息するのです。

アニキサスの卵は排泄物とともに海中へ放出されて孵化します。

そして、オキアミなどの甲殻類に寄生して第3期幼虫まで発育するのです。

そのオキアミなどを食べた、魚類やイカ、その内臓などで更に成長します。

魚類やイカなどが最終宿主に捕食されると、その消化管から体内に侵入して成虫となります。

この一連の食物連鎖によりアニキサスは循環しているのです。

しかし、ヒトはアニキサスの中間宿主ではありません。

そのためヒトの体内では成虫にはなれません。

数日で死ぬか排泄されることになるのです。

食中毒の症状は?

食後数時間で、胃に差し込むような強い痛みが出現します。

しばらくすると痛みは落ち着きますが、また数分するとグーッと強い痛みがやってきます。

一定の間隔をおいて起こったり止んだりする痛みは、アニサキス症の特徴です。

同時に発熱や蕁麻疹などのアレルギー症状を伴うこともあります。

胃の痛みは、このアレルギーによる痛みと考えられています。

放置してもアニサキスは死んでしまうので、発症後、4~5日で胃痛は消えていきます。

胃カメラで虫体を除去すれば痛みはすぐ消えるようです。

胃を通り越して小腸にたどりついた場合には、食後十数時間~数日後に腹痛が起こります。

腸がひどくむくんでしまうと、腸閉塞を起こし、吐き気や嘔吐、下痢などをきたします。

胃の場合と違ってカメラで虫体を確認することができないため診断に手間取ります。

数日以内に鮮魚を生食したという食事歴と症状、CT等の画像所見から総合的に判断します。

ほとんどは絶食と点滴輸液で症状はよくなりますが、まれに外科手術が必要になる場合もあります。

アニサキスアレルギー

1990年、サバを食べて蕁麻疹になった人にアレルギー検査を行ったところ、

全例でアニサキス陽性、サバ陰性との結果が報告されました。

青魚による蕁麻疹の多くは、実はアニサキスに対するアレルギーが原因だったということになります。

その後の研究により、アレルギーの原因物質(アレルゲン)は、アニサキス虫体の様々な構成成分であることが分かりました。

アニサキスが生きていても死んでいても蕁麻疹を引き起こす可能性があります。

魚を食べてアレルギー症状が出た場合には、アニサキスアレルギーの可能性も考えることが大切です。

スポンサードリンク

また、アニサキス症にかかったときには、アレルギー併発の可能性も忘れてはならないのです。

予防対策

アニサキスは料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは死にません。

寄生する魚を知り、生で食べないようにすることが最も確実な予防です。

アニサキスは加熱(60℃で1分)や冷凍(-20℃で24時間)で死滅するため、加熱・冷凍後に食べれば問題ありません。

そうはいっても、天然の魚を生で食べたいという方は多いと思います。

アニサキスの大きさは長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいのため、

目で見ることができます。

刺身を食べる際は、白色の糸のように見えるアニサキスがいないことを目視で確認することが大切です。

魚が生きているとき、アニサキスは内臓に寄生し、死ぬと筋肉へ移動します。

そのため、魚が新鮮なうちに内臓を取り除けば、アニサキス症になるリスクは低くなります。

また、鮮度に関係なく内臓にはアニサキスが寄生しているため、生で食べないようにしましょう。

厚生労働省のデーターとは?

食中毒に関しては、特に店舗での食事が原因の場合、

診察した医師は24時間以内に保健所に届け出します。

医師が報告しなければ、発生させた店舗はもとより、医師に過失責任がかかります。


食中毒とは、病原性を有する病原体やその毒素、または中毒の原因となる化学物質に汚染された食物を摂取することによって生じる健康障害です。

食品衛生法第58条第1項により、医師は所轄の保健所に届け出なければならない義務があのです。

2019年3月までの食中毒トレンド

速報で平成31年3月5日までの食中毒発生事例が発表されています。

発生件数は56件です。

内訳は、寄生虫が27件、内アニキサスが25件です。

ウイルスが21件、細菌7件、自然毒1件です。

寄生虫の食中毒が半数近く占めています。

これは少し異常としか言いようがありません。

高知県出身の友人に聞いても、カツオの刺身は食べないといっていました。

虫がいるので、カツオはタタキで食べるそうです。

昔の人は虫がいるのを知っていたので、藁で燻っていたのでしょうね。

現在は流通の発達で鮮度の保持が長持ちするので、寄生虫も生存しているのです。

日本海のホタルイカも生食は厳禁です。

寄生虫がいるかも知れないからです。

もしもの時に正露丸!

あの苦い胃薬の正露丸はアニキサスに効果があるそうです。

緊急の時には正露丸でしばらく時間稼ぎができますね。

しかし、正露丸が効いたからといって放置しておくのはダメです。

しっかりお医者さんに行きましょう。

万が一何かあるといけません。

アレルギーが原因であれば、アナフラキー症候群になることもあります。

甘くみてはいけません。

まとめ

魚の寄生虫による食中毒は昔から頻繁にあったようです。

しかし、食中毒の分類に入れるかどうか、曖昧でした。

近年、食中毒の分類に明確に入れるようになったので、事故が増えたように見えるのです。

食中毒になれば、医者から保健所に連絡が行きます。

厚生労働省に報告が行き、食中毒としてカウントされます。

そういう一面もあり、急激に増えているのかも知れません。

ウイルスや細菌と違い、よく観察すれば目視できます。

カツオの刺身など生で食する時には、気をつけて下さい。

この食中毒は、カツオの刺身などの生魚を食べるときに、アニキサスに気をつければいいだけです。

細菌やウイルスの食中毒では、見えません。

アニキサスは目視できるのです。

スポンサーリンク