2019年の大型ゴールデンウィークも瞬く間に終わってしまいました。
これからは、夏の日差しの中、屋外でBBQを楽しむ機会が増えてきますね。
食中毒を予防して、バーベキュー・アウトドアキャンプを満喫してもらいたいですね。
2018年GWの食中毒事例
2018年のゴールデンウィークに「肉料理を食する」という大規模な野外フードフェス
(来場者40万人@東京会場 ※主催者発表)がありました。
このフードフェスでは、「ハーブチキンささみ寿司」が原因で食中毒が発生しました。
このとき、患者ふん便から検出されたのは食中毒原因菌のカンピロバクターでした。
生の鶏肉には高い割合でカンピロバクターが付着しているのです。
フードフェスは全国5会場で開催され、「ハーブチキンささみ寿司」は東京会場だけでなく福岡会場でも販売していました。
患者数は東京で609名、福岡で266名、合わせて875名と大規模な食中毒となりました。
2019年GWの食中毒事例
2019年のGW中、4月から5月にかけて北海道でノロウィルスによる食中毒が多発しました。
網走市のレストランで、112人がノロウイルスに集団感染しています。
そのほか函館市の中学校や、倶知安保健所管内の保育所や、名寄保健所管内の高齢者福祉施設
など、様々な場所でノロウイルスの感染が発生しました。
ノロウィルスは冬のイメージがあるのですが、1年を通して発生しています。
お子さんや高齢者は命を落とす危険性もあります。
4月5月でノロウイルスとみられる食中毒は、北海道内で、15件432人に上っています。
BBQで想定される食中毒
BBQで調理する様々な食材に、食中毒の危険が潜んでいます。
お腹を壊すくらいでは、すまないこともあるので侮ってはいけません。
主な食中毒としては下記のものがあります。↓
●腸管出血性大腸菌
O-157、最悪脳症など合併症の可能性や命を落とす危険性もあります。
焼き肉チェーン店でもO-157の事故が過去にありました。
●E型肝炎のウイルス
北海道の患者数は全国トップクラスで、妊婦は特に注意が必要です。
重症化することもあります。
豚レバー、ジビエ、鹿肉、イノシシ肉もB型肝炎になりやすいので、気を付けてください。
●カンピロバクター
よく鶏に付着しているのが、カンピロバクターです。
「鳥刺し」などのイメージもありますが、
カンピロバクターという菌は…鶏の50~80%が持っているといわれています。
脚の早い食材でもあるので、しっかりと火を通すようにしてください。
●ノロウイルス・アニサキス
海産物好きな方も多いと思いますが、ノロウイルス・アニサキスの場合は、魚が新鮮でも安心できません。
アニサキスは幼虫が内臓から身に移動して、鯖とかさんま、サケ、イカとか魚に特に多い。
幼虫を取らないとなりません。
BBQで食中毒を防ぐためには?
1.焼く前は低温保存をしてください。
高温の外気中に長時間出しておくと、菌が増殖する恐れがあります。
焼く直前まで、クーラーボックスなどに入れ、保冷剤をしっかり入れてください。
2.中までしっかり焼く事が大事。
特に子どもが大好きなハンバーグや成型肉などは中までしっかり火を通すこと。
加工時に、菌が付着している可能性があります。
3.トングと箸は使い分けてください。
面倒でも…生肉用は生肉専用で!
よく焼き手の人がお皿に分けることがあります。
生肉をつかんでいる部分に菌が付着していると思ってください。
トングや箸は、生用と焼きあがったものとを分けて使うようにしてください。
ついついやってしまいがちな行為
冷凍食材は、出来れば冷蔵庫で解凍したものを使う。
解凍が進むと、菌が一気に増殖します。
どんどん気温が上がると菌が増殖します。
冷凍した肉は菌が全部死んでいるわけではない。
食材を冷やせば良いと過信は禁物です。
クーラーボックスに食材の詰めすぎはNGです!
ちゃんと保冷剤を入れ、隙間を作り、冷たい温度で8割位まで入れる。
焼けたものを網の脇に置くということはしない方が良い。
肉を追加した際に、その肉の菌が付着します。
そこに菌が付き、増殖してしまいます。
まとめ
楽しいはずのBBQですが、食中毒になれば地獄です。
特に子供さんがいるお家では十分に注意をしましょうね。