読売巨人軍の名監督長嶋茂雄氏のエピソードは星の数ほどあります。
しかし奥様のエピソードはあまり知られていません。
少し古い話ですが、テレビで御子息長嶋一茂氏を見る度に思い出すのです。
それは1996年の七月初旬のことです。
長嶋監督の奥様は友人と箱根九頭龍神社に巨人軍の必勝祈願で参拝に行っていたのです。
不思議なことに翌日から読売巨人軍は白星を積み上げていきました。
マスコミは長嶋監督の神がかり的な強運を連呼します。
しかしその陰では、監督の奥様の願いを聞き入れた九頭龍大神様が活躍していたのです。
1996年ペナントレース
この年のシーズンは中盤まで首位が広島東洋カープでした。
巨人は首位に最大11.5ゲーム差をつけられていました。
11ゲーム差で迎えた7月9日の対広島東洋カープ戦で、一挙7点を奪って勝地ます。
これを機に巨人の快進撃が始ま流のです。
7月16日の対中日ドラゴンズ戦でチーム40勝を達成します。
その後も広島とのゲーム差を縮めていき、100試合目で首位に立地ました。。
そして、10月6日の対中日ドラゴンズ25回戦ナゴヤ球場で5-2で勝利しました。
この勝利で、巨人のリーグ優勝が決まったのです。
11.5ゲーム差をひっくり返し、1996年のペナントを手にしたのです。
長嶋夫人のご祈願
監督夫人が九頭龍神社に参拝しているときにもう一組の団体が参拝していました。
神社好きの叔母さま方です。
この方々は日頃から熱心に九頭龍大神様を崇拝している方々でした。
九頭龍神社は湖畔にある小さな神社です。
お祭りでもない限り大勢の人は来ないのです。
団体の一人が長嶋夫人に気がつき声をかけました。
気さくに対応していただきとても感激したそうです。
話題は長嶋巨人軍の戦果に及び、そのために参拝に来ていることを知るのです。
その団体の人たちは、それなら私たちも一緒にご祈願することを申し出たと言います。
お参りの作法から心構えご祈願の仕方をお教えしたそうです。
同じような九頭龍の奇跡
今度は、1998年のパ・リーグにおいての出来事です。
西武ライオンズが最大10ゲーム差をひっくり返して、リーグ優勝しました。
これも九頭龍大神様のお働きによるものだと思うのです。
西武ライオンズのオーナーは当時堤義明氏だったからです。
堤義明氏は熱心な箱に神社の崇敬者で、九頭龍神社の御社を寄贈した人物です。
きっと堤氏が九頭龍大神様にご祈願したのだと思うのです。
信仰心の厚い堤氏が願えば、神様もイヤとは言えないと思うのです。
巨人の時と勝ちパターンがよく似ていますから、きっとそうだと思います。
祈りの基本
菅原道眞公の歌に
【心だに誠の道にかなひなばいのらずとても神やまもらむ】
(こころだにまことのみちにかないなばいのらずとてもかみやまもらん)
意訳:心に誠意を持ち、道理にかなった行動をしていれば、ことさらに祈らなくても神は守ってくださるであろう。
北野天満宮の説明書きを一部引用します。
『…この御歌を詠み、「神さまが真に偉大であるならば、祈らずとても守ってくださるだろう。誠の道さえ行えばよいのだ」と考える人がいるかもしれません。 ところがこの御歌は誠の道に叶わぬ悪い事をしながら神の守りを期待する、不心得者に対する警告であり、決して、祈願の不必要を述べたものではありません。 神の御神徳を受けようとする人は、当然その真心をもって神を仰ぎ、神に近づき、神に親しまねばなりません。神棚をまつり、神社に参拝し、真剣に神さまに接することで、御神徳を受け得るのです…』
不精してはいけないということですね。
九頭龍神社の前でどんな祈りをしたのか?
毎月十三日が九頭龍神社のお祭りの日です。
この日は入場料は無料です。
そして、若い独身の女性が多数来ています。
お祭りの前に神主様からこんな話がありました。
九頭龍大神様は非常に霊験あらたかな神様ですし、大きな神様です。
箱根大神様にご眷属ですので、箱根大神様の願いに沿った願いを尊びます。
箱根大神様は天下泰平とか人類の平和を尊ばれます。
九頭龍大神様にもそのようなお願いを、まずしてください。
そうすればそのような大きな神力を働かせます。
そして自分の願いはそっと付け加える程度でいいのです。
神様は全てわかっていらっしゃいますので、全てお任せしてください。
まず最初に人類の平和を祈ったのではないでしょうか。
そして、日本国民の幸せ、巨人ファンの幸せを祈ったのでしょう。
まとめ
絶大なる神力を表してくださる九頭龍大神様です。
誠の道に叶うお願いをすれば、たちどころに威神力を表して下さいます。
証も素早くあるそうです。
九頭龍大神様が動けば、雨が降ると言われています。
また、お神酒をお供えすれば、味が変わることもあるそうです。
その味で吉凶を判断するのも面白いですね。