スズメバチの被害は秋の災難、刺されない予防策と刺された時の対処法は必須です。

災害予防
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例年、夏から秋にかけてよく話題に登るのがスズメバチの被害です。

この秋は野外活動も緩和され、多くの人が登山やハイキングに行くと予想されます。

しかし、この時期は、スズメバチが活発に活動し、凶暴になる時期です。

 

毎年10数人の犠牲者を出ているスズメバチ被害は、決して他人事ではありません。

野山に行くときは、スズメバチの習性を熟知し予防策を立ておくべきです。

これは、命に関わる事ですので、刺された時の対処法も知っておくべきです。

スズメバチの習性

スズメバチは巣を守る習性が強く常に巣の周辺を警戒バチがパトロールしています。

巣から半径10メートルくらいから内側は警戒ゾーンとして動いているそうです。

半径3メートル位で警戒行動に入りアゴを「カチカチ」鳴らしたり羽音を鳴らします。

 

それでもなお人が離れない場合、毒針を用いた攻撃に移行します。

この時の対応次第では、ハチがフェロモンを出して仲間を呼び寄せます。

 

蜂はヘアースプレーや香水などの匂いに敏感に反応します。

化粧をしている女性の犠牲が多い理由とも考えられています。

また、服装ですが黒い物に反応しやすいので、白っぽい服装が理想です。

 

そして長袖、長ズボンの着用、帽子着用をし、肌の露出をなくします。

服はすべりやすいナイロン性の服でハチが止まれない物が良いそうです。

 

 

 

 

蜂に刺されないための五か条を示しておきます

スズメバチ類の活動はほぼ午前中に集中しているので、なるべくこの時間帯は避ける。
②巣を見つけた場合は絶対に近づかず、興奮させる行動を控え、ゆっくりと戻る。
③蜂に刺されにくい服装で歩く。
ヘアースプレーや香水を付けない。
砂糖を含む清涼飲料水は持たない。

スズメバチの対処法

スズメバチの巣の周りに必ずと言っていいほど警戒バチがウロウロ飛んでいます。

1匹でも見つけたら、動向を伺い寄ってきても慌てず騒がずがポイントです。

 

追い払うような動作はNGです。殺虫剤も無謀と心得てください。

より刺激を与えて攻撃的になります。

「その場に静かにしゃがみ込む」が正しい行動です。

 

体に止まったりした場合には、古くから言われる「木化け」という方法があります。

怖いですが、木になりきったつもりでやり過ごすのを待つのがベストです。

 

ハチは黒いものに特に攻撃的になると言います。

これは熊が巣を壊しに来るという説からきているようですが、黒色は危険です。

黒い部分を隠し、しゃがみ込んでじっとして動かない事です。

スズメバチは死んでいても筋肉を動かして動かして反射的に刺すことが出来ます。

もし死骸を見つけても素手で触る事は絶対にしないようにしましょう。

触るのであれば厚手のゴム手袋くらいはしておきましょう。

スズメバチに刺された時の対処法

刺されてしまった場合、まずは巣から100m以上離れた場所まで移動します。

蜂が来ない安全な場所で下記の手順でファーストエイドを行ないます。

 

ポイズンリムーバーで毒の吸引を行いますが、使用できない部位では爪で絞り出します。

スズメバチの毒は水溶性なので、水で洗い流します。

この動作を数回繰り返します、これをしておくと後々の処置が軽くなります。

 

近くに水がなければ、穴を開けたペットボトルのキャップを使い飲料水で洗い流します。

次に炎症を抑える効果がある、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗ります。

 

刺された直後に蕁麻疹、呼吸困難、めまい、意識障害などの症状が出ることがあります。

この場合は一刻を争う事態ですので、速やかに救助要請をしてください。

アナフィラキシーショックという急性アレルギー反応が始まった可能性があります。

 

この場合も毒抜きは効果があるので、毒出しをし、水で洗う事を出来ればして下さい。

過去にハチに刺されたことがある人は、このような症状が出る可能性が高いそうです。

 

過去に刺された事のある人は「エピペン」などの自己注射薬を携帯すべきです。

この注射器の使用には、あらかじめ登録医師の処方が必要ですから気をつけて下さい。

登録医師の情報や購入方法は「林業・木材製造業労働災害防止協会」のホームページで確認できます。

まとめ

スズメバチの活動は、夏の気温が高くて雨が少ない年に活発になるそうです。

エサが豊富な上、風雨で巣が崩れたりすることがないためだそうです。

今年がどういう年かわかりませんが、用心しておくに越した事はありません。

 

スズメバチに刺される被害がもっとも多いのは8月です。

しかし、9月や10月に刺される人も決して少なくありません。

 

低山ハイキングに最適な秋を迎えますので、スズメバチに注意することをお勧めします。

参考になる本として「人を襲うハチ」を一読しておくことをお勧めします。

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