「瀬戸内れもん味」は「広島れもん味」と命名しなくて大ヒットした商品らしい。

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瀬戸内レモンは主に広島県で採れたレモンに対して用いられることが多いのです。

それなら、広島レモンでいいようなものですが、問題があるのです。

表示に関する規定で、お上から叱られるからです。

そもそも、その火付け役となったのは、まるか食品さんです。

まるか食品 「イカ天瀬戸内れもん味 90g」 がヒットしたことで注目されました。

実は、原料に使われているレモンは広島県と愛媛県を産地としているのです。

初めは商品名を「イカ天広島れもん味」としたかったそうです。

しかし、これでは「広島産レモン」だけを使った商品と思われます。

これでは食品表示の虚偽記載になるかも知れません。

そこで、担当者の思いつきで【瀬戸内れもん味】としました。

この商品は、当初、地元のスーパーや商店ではまるで見向きもされませんでした。

しかし、お土産屋さんでは、売れて、売れまくりだったそうです。

まるか食品さんも思ってもいなかったヒット商品となりました。

国産レモンの味

輸入レモンと違い、国産レモンは安全性が注目されています。

実際に味も香りも輸入ものより美味しいのです。

イベントでみかんとレモンの試食をしてもらったときの反応を見ると、

もちろんすっぱいって言う人もいました。

しかし、「おいしい!」「全然違う!」と言う人もいっぱいいたそうです。

輸入レモンは熟す前に収穫し、国産品は完熟してから収穫します。

だから糖度が8度前後の輸入品と比べて国産レモンは1-2度高いのです。

レモンはデリケート

味も繊細だけどレモン自体がもともとデリケートな果物なんです。

寒さに弱いし、病気やカビにもすごく弱い。

だから、瀬戸内の雨が少なく温暖な気候が合ってるのです。

レモンの木には、トゲがあって、刺さると痛いのです。

トゲの少ない品種もありますが、トゲはあります。

トゲがレモンの葉や実の表面を傷つけ、そこから菌が入いると病気になります。

特になりやすいのは「かいよう病」です。

実に茶色い斑点ができる病気で、ひどくなるとかさぶたみたいな状態になります。

柑橘類の中ではレモンが一番弱いそうです。

目に見えない小さな傷でも菌が広がるから、とても厄介です。

蛾の幼虫が葉を食べた跡から菌が入ってしまう場合もあります。。

そうなるともう売り物にならないのです。

蛾は幼虫がやわらかい若芽を食べにくるのです。

このときにできた傷が後々病気につながるから、芽が出たらすぐ摘みます。

蛾の幼虫は夏前に活動し始めるので、夏以降に出てくる芽は徹底的に摘みます。

あとは「黒点病」というカビの一種があります。

人間でいうと“そばかす”みたいなものだけど、これも商品価値がなくなります。

そして、加工品行きになります。

カビだから湿気の多い時期に風や雨で菌が運ばれて感染するのです。

瀬戸内は穏やかな気候だけど台風もくるから、もう大変です。

外で栽培する以上、雨風は避けられません。

とにかく先手を打って殺菌剤を散布し予防します。

とはいえ、できるだけ農薬を使わずに育てたいです。

農薬は減らせるなら減らしたいものです。

散布のタイミングはこまめに状況を見ていないと判断できません。

自然が相手だから、その年やそれぞれの木によって状況は変わります。

農薬は効果と安全性の面から「使用基準」が決められていています。

農家は使った農薬とその量や散布したタイミングをすべて記録しているのです。

記録したものを「防除履歴」といいます。

そして、JAに防除履歴を提出しないとレモン果実の荷受けをしてもらえません。

美味しいレモン

表面がツルツルしていてなめらかなもの

手に取ってずっしりくるものは果汁も多いはずです。

収穫後何日かして指で軽く押して返ってくるような弾力があれば熟した証拠です。

焼き牡蠣に2〜3滴レモン汁をたらして食べる。

お好み焼きにかけたり、牛乳にレモン1個絞ってヨーグルトのようにして食べる。

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レモンを足すと足さないのとではおいしさがまったく違うのです。

「広島れもん味」と命名されるはずだった。

あまり知られていませんが、広島はレモンの生産量日本一なのです。

そのレモンがふんだんに使われている、まるか食品のイカ天に、

「広島れもん味」は、ごくごく自然なネーミングのはずでした。

ところが、レモン汁を作っているメーカーからストップがかかったんです。

レモン汁には広島、愛媛両県で採れたレモンが使われているからです。

『広島れもん味』では偽装表示になってしまいます。

そこで泣く泣く苦し紛れに『瀬戸内れもん味』としたそうです。

これが後の大ヒットにつながるのだから、ビジネスはわからない。

この『瀬戸内れもん味』、駅のキヨスクや観光地のお土産店で女性によく売れたそうです。

つまり、女性の観光客の方々が、土産物として興味を持ってくれたのです。

そこはやはり「瀬戸内れもん味」というネーミングの効果が大きかったようです。

『瀬戸内』と云う、この地域のあらゆるいいものを取り込んだイメージがよかった。

『広島れもん味』では、ここまでは売れなかったと言います。

ひとつの町の名前がつくと、どうしても商品に対するイメージが狭まります。

『地中海レモン』がいい例で、「瀬戸内レモン」も同じイメージですね。

「イカ天瀬戸内れもん味」の生産

定番化にあたって、商品リニューアルは若い女性社員に託されたといいます。

リニューアル後はパステルカラーを使い、女性が手に取りやすいデザインに大変身。

一度に食べきらなくてもいいように密閉チャックもつけました。

その結果、女性客の評判がよくなったそうです。

瀬戸内観光の思い出にと、まとめ買いされるケースも多くなりました。

リニューアル販売スタートから3ヵ月後、全国のスーパーなどから、異様な量の注文が!

それも連日舞い込むようになりました。

ネーミングで、『せとうち観光推進機構』から、ブランド商品の認定を受けました。

この団体に問屋さんが加盟していて、その流通ルートで全国販売できるようになったのです。

その途端、びっくりするほどの注文が来たのです

14年夏には月産10万袋を突破。

「イカ天瀬戸内れもん味」はまるか食品のトップ商品となりました。

平成15年6月のこと

6月に放映された『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)

で、マツコ・デラックスさんと有吉弘行さんが『瀬戸内れもん味』をかじりながら、

『うまいうまい』と絶賛!

その直後、殺到する注文をさばききれず、マルカ食品の工場はパンクしました。

発売から3年半過ぎても収まるどころか、ますます販売量が伸びています。

まとめ

瀬戸内レモンは生産者の努力の甲斐もあり全国的に認知されています。

また輸入レモンに対する優位性もあり固定客も増えているようです。

温暖な気候の瀬戸内のイメージをバックに受け快進撃する瀬戸内レモンです。

期せずして、瀬戸内れもん味の大ヒットで瀬戸内産レモンはますますクローズアップ!

マルカ食品の成功の要因はどこにあるのでしょうか?

時流に乗ったと言えばそれまでですが、女性社員のリニュアルにあったと思います。

繊細な女性ならではの感性が、イカ天というおつまみを女性好みの特産品にした。

瀬戸内レモンの知名度プラス繊細な感性のデザインで観光客の心をつかんだのですね。

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