年月が経つのは早いものです。
今年は父の7回忌なのです。
7回忌の供養は、命日までに済ますのがいいといいます。
今の法事は昔みたいに一族郎等を呼び集めるのではない。
大抵は家族で行うのが多いようだ。
住職から父の7回忌の案内は、年明け早々に来ている。
命日は6月なのですが、お盆の供養と一緒にしたいのです。
今年はコロナ騒動があるので、しなくて良いか。
そう思っているうちに、6月の命日を過ぎてしまった。
そしたら、命日の翌日に親父が夢に出て来た、アンビリーバブル。
亡くなった身内が夢に出て来る、よく聞く。
まさか、本当に出て来るとは、驚きです。
親戚の叔母が言うことは真実でした。
夢には親父ともう一人の男性がいました。
二人とも手慣れたもので、草刈りをしていました。
父は何も言わず、黙々と仕事をしている。
そして、父が「5千円だ」と言った気がしました。
意味は分からないが、夢の中では納得してたんですね。
父親本人は満足そうにはに噛んでいた。
こちらには7回忌をしていない弱みがあるので、微笑んでました。
叔母のお家は近所にあります。
爺さんが兄弟で、爺さんの弟の家です。
うちの爺さんは早く亡くなったので、私にとっては本当の爺さんみたいなものです。
叔母が言うには、亡くなってよく出てきたと言います。
ノイローゼになるくらい出てきたそうです。
救われたい先祖の霊は救いを求めて出るらしいです。
それも救ってくれそうな人の所に出るそうです。
爺さんも薄情な息子のところではなく、優しい叔母のところに出たのでしょう。
叔母が言うには、亡くなって数年は大変だった。
しかし、年を重ねるにつけて穏やかになっていったそうです。
最後に、お礼だと言って極楽浄土みたいな世界を見せてもらったそうです。
私としては見せてもらってないので、何とも言いようがない。
ああそうなんですかと受け止めるしかありません。
叔母が言うには、三回忌、七回忌、十三回忌は特に大切にしなさい。
何故なら、故人がそれを楽しみにしているから。
無信心な我が父までも七回忌をしなかったら出てきたので、さもありなん。
親父ゴメンな、年内には7回忌をするから、許してね。
しかし、何故我が嫁に出ないのかな?理由は簡単、怖いからでしょうね。
我が家は浄土真宗です。
過去帳はあるが位牌がないのが浄土真宗です。
しかし、私の趣味で我が家には位牌がある。
近所のお金持ちのお家に行くと位牌がある。
位牌を置くとお金持ちになれるのではないかと思っていた。
そんな私に生前の父は呆れていた。
浄土真宗では亡くなると浄土に生まれ変わることになっている。
阿弥陀如来のいる西方浄土にいるはずなのである。
しかし実際には皆んな浄土に行っているわけではないそうだ。
地獄に落ちたり、迷っている先祖は一杯いるそうだ。
門徒の極悪人が死んで極楽浄土に行くのは考え難い、やっぱ地獄でしょ。
ご先祖はお彼岸やお盆、命日に帰って来ると信じられています。
帰ってきた時に位牌があると位牌に懸かるとの事だ。
位牌が無いと、どうなるのか?
子孫に憑くというのである。
今回のように夢にも出て来るようだ。
回忌供養は一周忌、三周忌、七周忌、十三周忌、十七周忌…
特に十三周忌まではキッチリやったほうが良いらしい。
迷信だと思っていたのだが、体験してしまうと信じるしかない。
年回法要とは故人を思う気持ちを伝える事だそうだ。
お父様十分感謝していますよ、だからもう夢に出ないで下さいね。
ご先祖様は大切だとしみじみ思い知らされた出来事でした。