八ヶ岳高原にある「ひまわり市場」の成功の秘密は?

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山梨県北杜市の八ヶ岳高原にある「ひまわり市場」は決してアクセスが良いとは言えません。

にも関わらず、「ひまわり市場」には、地元のみならず他県からも多くの人が訪れます。

現在の小売業界は、大型ショッピングセンターやコンビニ、ドラッグストアの増加で、厳しい状況です。

かつて、ひまわり市場も、4億円もの負債を抱えていました。

今では年商8億円の超人気店に成長しました。

その成功の鍵を握るのが、ひまわり市場の代表、那波秀和さんです。

彼が、倒産寸前のスーパーを、斬新なアイデアで改革し、超人気店にしたのです。

ひまわり市場代表、那波秀和とは?

那波さんは大阪生まれの人です。

社会人になり、山梨県でスーパーのヤオハンに就職します。

スーパー就職の動機は「人に物を売るのが好きだった」からといいます。

「魚屋に向いてるのは、声の大きいやつ」との理由で、鮮魚を担当することになります。

その後、このヤオハンが閉店すると、魚市場で働くことになります。

この魚市場で、ひまわり市場の先代の社長と知り合い、運命が動き始めます。

那波さんはあるとき、社長に「ひまわり市場で働かないか」と話を持ちかけられます。

そこで、この誘いを受け、八ヶ岳店へ店長として赴任します。

八ヶ岳高原のひまわり市場

ひまわり市場は標高900メートルに位置する八ヶ岳高原にあります。

「アクセスは最悪で道に迷う」、「商品はどこにでも売っているようなものばかり」

評判はよくありませんでした。

しかも、従業員はヤンキーだらけで、とんでもないスーパーだったのです。

食品の品揃えはひどく、鮮度も悪く、どれもおいしくない、というあり様でした、

これでは、とうてい売上げが上がるはずはありません。

にもかかわらず、誰も改善しようとはしていません。

それどころか、ヤンキーの従業員が、営業中も働かずに、店としての体をなしていなかったのです。

店を立て直そうと、スタッフに指示を出しますが、誰も従おうとしませんでした。

那波さんは、この状況にかえってメラメラと闘志が湧いてきたそうです。

誰も従わないのなら、一人でやってやろう

早朝の商品の品出しから閉店後の清掃に至るまで、黙々と一人で作業をこなし続けました。

こうして1年の間、がむしゃらに働き続けます。

そうすると、その姿に心を動かされるスタッフが現れ始めました。

あるとき、女性スタッフの一人が、那波さんに、こう告白してきます。

「この店はおかしいと、ずっと思い続けていました。でも、怖くて言えなかったんです。

本当にありがとうございます」

このスタッフを皮切りに、作業を手伝ってくる店員が、徐々に増えてきたのです。

以来、それまでのお店の空気が次第に変わり始めたのです。

次期社長にならないか?

ちょうどその頃、社長に呼び出され、「次期社長にならないか」と打診を受けます。

那波さんは自身の働きが高く評価されたと、決して悪い気はしませんでした。

しかし、ここで知ったのが、お店の負債が4億円にものぼるという衝撃の事実でした。

那波さんは、大きな決断を迫られます。

何と、彼はこの無茶な打診を引き受けることにしたのです。

社長職を引き受けて見たものの、すでにこの時点で、運転資金は底をついていました。

銀行に融資の相談に向かい、そこで担当者に掛けられたのは、こんな言葉でした。

「あなたが個人的に4億円の負債を肩代わりするのであれば、融資しましょう」

普通であれば 金額の大きさから、断念してしまうところです。

那波さんは、この状況にまたしても闘志が湧いてくるのです。

家族からは当然、強く反対されます。

それでも、銀行から受けた条件を飲んで、個人で4億円の借金を背負い、

1千万円の融資を受けることにしたのです。

さて、いきなり4億円もの負債を抱えた那波さん。

ここはとにかく、売上を上げるしか道はありません。

どのスーパーにも売ってない食品を集める

すぐに行動せずにはいられない那波さんは、早速、東京へ向かいます。

成城石井のバイヤーに飛び込みで、仕入れのやり方を指導してもらいます。

ノウハウを得て、野菜、果物から、ノドグロ、クエ、ウチワエビといった希少な海産物を店頭に。

海のない山梨では画期的なこと、客に驚かれるほど、独自の仕入れを行いました。

「こんな山の中で、こんな魚が手に入るのか」と、ここに移住しようと決めた人もいるほどです。

次の一手は、総菜コーナーの充実度アップ

以前から噂に聞いていた、伝説の惣菜料理人・春藤修二郎さんを探し出し、スカウトに成功します。

次々と独創的な惣菜が店に並ぶと、あっという間に大評判となります。

大ヒット商品の一つが、松阪牛と鹿児島の黒豚を使った、1枚450円の高級メンチカツです。

次に接客のプロ・松田さんが入社すると、今度はダンディな松田さんを目当てに主婦が殺到します。

さらに、築地市場で修行した寿司職人の浜さん、絶品のすしが、お客さんを魅了するのです。

店内では那波さんのマイクパフォーマンスで店を盛り上げます。

商品の陳列に合わせて那波さんがマイクを握るのです。

またオリジナルの商品ポップで見る人を楽しませます。

「世のため人のため家族のため 頑張る父ちゃんに旨い刺身を」
「長生きには恋愛が一番 健康には豆腐が一番」

さらに、お客さんに喜んでもらえるように、様々な工夫を積み重ねます。

結果、倒産寸前のスーパーから一転、超人気スーパーへと変貌を遂げたのです。

成功の秘密は?

ひまわり市場の立て直しを成し遂げたのは、那波さんの「率先垂範」でありましょう。

お店を発展させていく何よりの原動力となったのは間違いありません。

「自分が率先して、どんどんやるべし。部下はそれについてくるのである」

「率先してどんどんやる」リーダーこそが、組織を力強く引っ張っていくのです。

そう簡単なこととは思いませんが、率先垂範の行動力が成功を呼び込んだと存じます。

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