日本文学の授業で必ず出てくる二人。
それが夏目漱石と小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)です。
「吾輩は猫である」の人と、「怪談」の人。
一見まったく関係なさそうですが、実はこの二人、同じ大学の同じポジションを巡る因縁がありました。
しかも、ちょっと気まずい。
今日はそんな日本文学界の“微妙な関係”を、ゆるく解説していきます。
小泉八雲、日本を愛しすぎた外国人
まずは小泉八雲。

彼はギリシャ生まれ、アイルランド系のジャーナリストで、本名はラフカディオ・ハーン。
ところが来日してから、日本文化にどハマりします。
今で言うと、
- 日本オタクの外国人YouTuber
- 日本文化ガチ勢
みたいな感じです。
彼は日本に帰化し、名前も小泉八雲に変更。
怪談や日本文化の魅力を世界に紹介しました。
代表作はもちろん
- 怪談
- 耳なし芳一
- 雪女
つまり、日本の怪談を世界ブランドにした人です。
そして登場、夏目漱石
一方、日本側のスターが夏目漱石。

代表作は
- 吾輩は猫である
- 坊っちゃん
- こころ
日本文学のラスボスみたいな人です。
実はこの二人、同じ大学で英語教師でした。
その大学とは、
東京帝国大学(今の東大)
そう、日本のトップ大学です。
事件:小泉八雲、大学を辞める
小泉八雲は、東京帝国大学で英文学を教えていました。
ところがある日、大学側と揉めます。
理由は簡単、給料問題。
今も昔も、大学と給料問題は揉めるものです。
そして結果は……
辞職。
大学を去ることになりました。
その後任が…夏目漱石
そしてここで登場するのが夏目漱石。
大学はこう言います。
「次の英文学の先生、誰にしようか?」
そこで白羽の矢が立ったのが、
夏目漱石。
つまり、
小泉八雲の後任になった人
それが漱石でした。
実はちょっと気まずかった二人
ここで問題が発生します。
小泉八雲は、
「大学に不満を持って辞めた人」
一方、
夏目漱石は、
「その後釜に入った人」
つまり簡単に言うと
退職した人のポジションに就いた人
という関係です。
これ、現代の会社でもちょっと気まずいですよね。
しかも八雲は、漱石の授業についてこう言ったそうです。
「文学を分析しすぎる」
つまり
理屈っぽい
と感じていたらしいのです。
ちなみに漱石も、八雲の文学を
「日本を美化しすぎ」
と少し距離を置いていました。
文学スタイルも真逆だった
この二人、文学のスタイルもかなり違います。
| 作家 | 特徴 |
|---|---|
| 小泉八雲 | 日本の神秘・怪談・民話 |
| 夏目漱石 | 人間の心理・近代社会 |
つまり、
- 八雲 → 日本のロマン
- 漱石 → 人間のリアル
という違いがあります。
言ってしまえば
ジブリ vs 人間ドラマ
みたいな感じです。
でも実は、日本文学にとっては最強コンビ
しかし結果的には、この二人は日本文化にとって重要な存在になりました。
なぜなら
- 八雲 → 日本文化を世界に紹介
- 漱石 → 日本人の心を文学に
という役割を果たしたからです。
つまり、
外から見た日本と内から見た日本。
この二つが揃ったことで、日本文学は一気に世界レベルになりました。
まとめ|文学界の“すれ違いドラマ”
最後にまとめます。
- 小泉八雲は東京帝国大学の英文学教授
- 大学と揉めて辞職
- その後任が夏目漱石
- 文学観はかなり違った
ただし二人とも、日本文学史では超重要人物です。
もしこの二人が現代にいたら、
- 八雲 → 日本文化系YouTuber
- 漱石 → 人生哲学系ブロガー
になっていたかもしれません。
そう考えると、100年以上前の文学者なのに、意外と現代っぽいですよね。
歴史を調べてみると、こういう人間関係ドラマが見えてくるので面白いです。

