ジャガイモは食卓には欠かせない素材ですが、毒を持っている事をご存知ですか?
よく話題に上るのはキャンプや集会などでの作り置きカレーでの食中毒です。
それと薄緑色のジャガイモを食べて食中毒になる事例もあります。
ジュガイモは環境により毒を持つ事を知っておきましょう。
食卓に不可欠なジャガイモなので、その特性を知って安全に食べましょう。
ジャガイモは栄養面からも効能の麺からも優れた食材です。
炭水化物は食パンやご飯に比べ半分以下でダイエットに期待できます。
また食物繊維が多いと言うことでも体に良いのです。
ジャガイモのカレー事件はウェルシュ菌が原因
ジャガイモは土壌で栽培しますので土壌菌という細菌が付着しています。
その中で食中毒の原因となるのがウェルシュ菌です。
ウェルシュ菌は自然界に広く生息している細菌です。
土や水の中だけでなく、人や動物の腸内にも生息しています。
特に牛や豚などの家畜が保菌していることが多いのです。
このウェルシュ菌が食中毒を引き起こすメカニズムは下記のようになります。
カレーをグツグツ煮込んでいくと、ある程度のウェルシュ菌は死滅します。
しかし、熱に強い形態となって生き延びているウェルシュ菌がいるのです。
植物で例えるなら種になって熱に耐えるのです。
作り置きしたカレーは、一度冷やしして冷蔵庫なりに保管します。
カレーが冷やされると、ウェルシュ菌は種が発芽するように活動を始めるのです。
そして増殖する時に毒を出し、食中毒を引き起こすわけです。
加熱するから大丈夫だろうと思うかもしれませんが、それは違います。
増殖中に出した毒素は熱に強いので、その毒素で食中毒になるのです。
家庭菜園で作ったジャガイモの食中毒 ソラニン
栄養価もあり美味しいジャガイモですが、実は有毒植物だとを知っておきましょう。
主食としても優秀なジャガイモですが、育て方や管理の仕方で毒が溜まるのです。
実際、毎年1~2件ですが、集団食中毒も起きています!
ジャガイモの芽が毒だということは有名ですが、皮が緑色のジャガイモも危険です。
ジャガイモの芽と周辺に含まれる毒素は「ソラニン」と言います。
そして、ソラニンが皮に多く集まると、皮は緑色のなります。
芽を取り皮を剥けば大丈夫ですが、中までうすら緑色になっていればアウトです。
ソラニンは苦味のある成分ですので、苦味のあるジャガイモにも注意してください。
芽が出たジャガイモでも周辺をえぐり取れば食べられますが苦味があればアウトです。
普通のジャガイモにも皮や身に一定量のソラニンは含まれているので量が問題なのです。
ジャガイモの保存方法や調理の仕方が悪いと食中毒を起こすこともあります。
ジャガイモの保存方法は冷暗所で風通しのよいとことが良いですね。
調理方法は生では食べず、水にさらし熱を通します。
ソラニンは熱にも強いので、加熱しただけではなくなりません。
しかし、ソラニンは水に弱いので水にさらすのが効果的です。
また、ソラニンは皮に多く含まれているので皮を食べない方が良いでしょう。
もし食べてしまったら!
ジャガイモに含まれているソラニンやチャコニンの解毒剤はありません。
自分で対応できるレベルのものでは無いので、即病院に行ってください。
病院で胃洗浄などの処置を受けることになるでしょう。
じゃがいもの効能は?
主成分は糖質ですが、カリウムとビタミンCの多いのがジャガイモの特徴です。
カリウムは利尿作用と過剰な塩分を尿に排出する働きがあります。
そして、血圧の上昇や体のむくみを防いでくれます。
またジャガイモはビタミンCを澱粉で包むことで熱から守ので、安定摂取できます。。
含まれるビタミンB1がコラーゲンを生成して皮膚や血管を強くしたり、抗酸化や免疫力を高めたりしてくれるのです。
そして、カロリーはサツマイモの約半分しかないのでダイエットにも効果的ですね。
まとめ
民間療法では昔から胃弱にジャガイモのすりおろし汁を飲ませたりします。
打ち身や腫物などにジャガイモの生汁と小麦粉と酢を混ぜて湿布する方法もあります。
ジャガイモに「健脾益気」と「利水消腫」の効能があるといい漢方によるのでしょう。
保存しやすい長所がありすが、発芽したものにはソラニンという有毒物質が含まれます。
緑色のジャガイモは毒性があることを知っておくだけで危険を回避できます。
年配の方はよくご存知ですが、若い人が知らないケースが多いようですので注意です。
学級活動などで栽培したジャガイモを調理して食中毒になるケースでは、若い先生がジャガイモの毒を知らなかったために起きる悲劇です。
数年に一度は発生している事例なので怖いですね。