我が家のおばあちゃん
季節の変わり目には、お年寄りは気を付けないといけません。本人は自覚がなくても、体が悲鳴をあげていることもあります。我が家ではおばあちゃんです。
もう84歳になります、まだまだ元気だと思っていたんですが…。
結構丈夫なばあちゃんですが、最近弱気になっています。家族とすれば、まだ自分自身のことが出来るので助かっています。
我が家のニューヒーロー
今年の9月に長男夫婦に孫が生まれました。元気に育っているようです。この月末に連れて帰ってくるので楽しみにしています。
嫁には気を使いますが、おばあちゃんも楽しみだろうと思います。
噂は聞いていた
朝、出社すると同僚が知ってる?と聞いてきます。
なに?
相談役が亡くなったそうだよ。
そうなんです、2代前の社長で、今は自宅で隠居している相談役が天国に行ってしまいました。
最近は、自宅に物見櫓みたいな離れを建築中だったそうです。近所でも評判になっていました。
懐かしい思い出
相談役の家は会社の創業一族であり、大株主です。しかし創業一族の間での権力闘争があり、長い間干されてきました。
部下として出張に同行させて頂いたこともありました。
相談役の若い時の武勇伝の一つに、醤油タンク空っぽ事件があります。
また、接待大宴会金送れ事件などなど書けないことも沢山やっています。
お酒を飲んでは大いにはしゃぎ、気難しく、短期で、周囲に無理難題を言いこまらせ、全くヤンチャなひとでした。
そういう故人でしたが、社長就任とともにお酒の量が減ったのです。
忘年会やお祭り等でも飲まなくなったのです。
聞きました。「場がしらけますよ、どうして飲まないのですか?」
返事は予期せぬものでした。
「私が今お酒を飲めばどうなると思う、きっと歯止めが利かなくなり、みんなに迷惑をかける。だから、みんなに付き合いが悪いと言われても飲まないんだ。」
確かにその通りです。その光景は容易に想像できます。
ハアー変わったなあと感心いたしました。
若き日の思い出
ちょっと不思議な体験ですが、30年くらい前でしょうか、山口に同行して出張に行きました。
新規開拓と言って、目ぼしいお店に飛び込みで商品を売り込むのです。
その海産物店は地域では名の通ったお店です。当時サントリーにギフトを納入していると言っていました。
社長はおられず会長がおられて話を聞いてくれました。
しかしこの会長さんはとある宗教団体のブロック長だったのです。
宗祖さんの話を真剣にします、私はある程度そんなこともあるのかなあと、お聞きしていました。しかし故人は笑い飛ばし、全く信じません。
最後に会長さんがあきれて、その宗教のパンフレットを恭しくくれました。
これは霊力があるから縁のある人に渡してくださいとのことです。
その店を出てから、さて困ったものです。このパンフレットをどうするか、捨てるわけにもいかず…。
故人は、それからも続く九州の出張中元気です。私は、あのお店に行って以来、腰が痛いのです。こんなことは生まれて初めてでした。
故人は、宗教的な話は原則信じないと言っていました。
困難を決断する方法
最近では、と言っても10年くらい前ですが、決断するしないの判断方法を教えてもらいました。
やはり企業のトップですから、孤独の中で、日々判断、決断です。考えに考え、悩みの悩み、決断しないといけない時は、とことん悩んでお酒を飲み寝るのだそうです。
そうすると、夜中にパット目が覚めて閃くそうです。そしてそれで判断を間違えたことはないと、おっしゃっていました。
ある時期、やることなすこと、ズバット的を得ていた時期がありました。
死後の世界
仏説では、人が亡くなれば49日この世に留まり、お迎えが来て天国に行くそうです。もちろん、閻魔大王の裁定で地獄にいく人もいるでしょう。
臨死体験をした人の本も多々出版されています。まず、きれいなお花畑に行き、そこで呼ばれるほうに行くと、そのままあの世に行くらしいです。そこで引き返せば生き返るらしいのです。
体験したことがないので判りませんが…。
若いころの故人は、そんなのは全く信じていませんでした。最近はどうだったのでしょうか。
あるかないかわからない世界ですが、信じてなくて、もし有ったら大変です。
そういう世界が無ければ、無いのでジ・エンドです。
問題なのは信じてないのに、その世界があった時、後悔しますよね。
私は、損はないので、一応信じておきます。ちょっと打算的ですね。
ご冥福をお祈りいたします
今晩お通夜で、明日朝葬儀です。
49日までは霊となってこの世に未だいるそうですので、最後の挨拶をしてきます。
本来私は、お葬式は大嫌いです。出来れば行きたくありません。
しかし、故人との付き合いを思えば、逆に行けることをうれしく思います。
この世に未練を残さず、旅立って行きますように、ご冥福をお祈りします。