75歳の冒険者、土子文則氏の物語
土子文則(つちこふみのり)氏は、75歳の元気なおじいさんです。彼は、「人生で最後にやりたいことをしよう」と思って、日本を離れてヨーロッパを旅し始めた冒険者です。74歳の時に始めたこの旅で、ポーランドという国に着き、「ここなら住めるかも」と感じました。
しかし、ウクライナという隣の国で大変なことが起きていました。ロシアが攻めてきて、多くの人たちが逃げ出していました。土子氏は以前、日本で大きな地震があった時にボランティアをしていたので、「助けに行こう」と思い、75歳の冒険者として、ウクライナに行きました。
土子氏は、日本で起きた大きな地震のとき、ボランティアをしていた経験を生かして、ウクライナの人たちを助けることにしました。ウクライナに着いた土子氏は、物資を分けるボランティアを始めましたが、悲しいことに、物資を売ってしまうボランティアもいることを知りました。それを見て、彼は「自分で最前線に行って物資を渡そう」と決意します。
土子氏は、アメリカ人のボランティアと出会い、彼の助けを借りて、ウクライナの領土防衛隊に参加しました。そこでは、主に医療の手伝いをしましたが、本当にやりたかった支援をしているか疑問に思い始めました。
そんなある日、ハルキウという街の地下鉄駅で多くの避難民がいることを知り、彼はそこへ行くことを決めました。そこには、約200人の避難民がいて、とても大変な生活をしていました。彼らは寒い地下鉄の中で生活し、必要なものがたくさん足りませんでした。
土子氏は、最初は自分のお金で食料や日用品を買って避難民に渡しましたが、すぐにお金がなくなってしまいました。そこで、SNSを使って日本に助けを求めました。すると、たくさんの人が支援してくれて、避難民の生活が少しずつ良くなりました。
そして、今年の4月、土子氏はハルキウの地上に「フミ カフェ」という無料食堂をオープンしました。このカフェでは、無料で温かい食事を人々に提供しています。カフェの共同経営者は、ナターシャさんというウクライナ人の女性です。彼女は以前レストランを経営していました。
カフェは毎日昼から午後3時まで営業し、毎日400~500人が来て、600~1000食を提供しています。メニューはウクライナの家庭料理で、みんな大喜びです。
土子氏は、寄付を集める仕事やカフェの掃除もしています。カフェは日本だけでなく、ウクライナの人たちからも寄付を受けています。彼の活動は、たくさんの人の心を動かし、ウクライナの人たちを助けています。
氏は、「カフェを運営できるのは、寄付のおかげ」と感謝しています。彼は、日本の人たちだけでなく、世界中の人たちに助けてもらって、戦争で困っている人たちを支援しています。
まとめ
この物語は、どんな年齢でも、人を助けたいという思いがあれば、大きなことができるというメッセージを伝えています。土子氏のように、一歩を踏み出す勇気が、たくさんの人の命を救うことにつながるのです。